ヴァイオリンのレッスン記録

2008年1月、大人から始めたヴァイオリンのレッスン記録。

レッスン#116 ~ ケガの功名?

東風(こち)吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ   菅原道真
願はくば 花の下にて 春死なん その如月の 望月のころ        西行

梅や桜の花が咲くと思い出す歌です。
西行の歌の、花とは 「さくら」、如月は陰暦の2月だから、現在だと3月頃、望月は満月のことです。
満開になり、散っていく桜を見上げていると、綺麗というのとは別に、言いようのない思いを感じます。月明かりの下だとなおさら。
・・・季節は確実にめぐってゆくのですね。

音 階

いつものようにカイザーから始めようとしたら、止められて、これからは音階もやりましょうと言われました。
次回から中断していた小野アンナの音階教本を再開して、音階→カイザー→曲の王道パターンに戻るようです。
基礎に戻り、弓をまっすぐひけるように、メトロノームに合わせて4拍ずつ、開放弦で弾きました。
肘で弾く。右腕、弓、ヴァイオリンの空間が台形のようになるように。右手、右肩に力を入れない。
ヴァイオリンはだいたい45度の位置に構えるといわれていますが、弾いているうちに左ひじがきつくなって、だんだん角度が開いて、ヴァイオリンが離れていくので、意識して家でも鏡の前でチェックしながら練習すること。
そしてイ長調の音階でG線、D線の低弦を中心にリズムをかえたりして繰り返し弾きました。
押さえてすぐに力を抜く。ポジションチェンジは手先だけでなく、ひじから。
左ひじに力を入れない。
弓がまっすぐひけているときは、きれいな弾き方をしているので、それが維持できるように。
音階というより、姿勢、構え方、弓をまっすぐひく、というような基礎中の基礎を延々とやりました。


カイザー ヴァイオリン練習曲1

7番 (2回目)
弓に腕の重みをのせて、弦の上においてから弾き始めること。
全弓、移弦して弓をセット、そして次の音を弾くというふうに、一音一音区切って弾きました。
確かに先生がお手本を見せてくれると、音が全然ちがいます。
先生や、弓がまっすぐひけているか駒のほうを見て弾きたいのは山々なのですが、この楽譜、目を離すと、すぐにどこを弾いているのか見失ってしまいます。
両ひじや肩に無駄な力を入れないように、時々意識して力を抜くようにしましょうといわれました。


モーツァルト : 「ディヴェルティメント KV138」 1st

第一楽章  Allegro
実はちょっと前に右手親指の先をざっくり切ってしまって、弓が痛くて持てなかったんです。
それでその間、親指は傷口をさけて、弓のフロッグを持って弾いていたのですが、これが功を奏したのか、今までダメだしされていた速いパッセージがうまくなっていますとほめられました。
もちろん、今までと比べて、なんですけど(^^;
ただ、とっさに指をもぐらせるのができなくて、ドシ とか ファミ のような、半音の下がる音程がズレてしまいます。
出だしは軽やかに、ノンヴィブラートで音程を確実に決める。
休符の間に弓をすばやく戻す。休符で音は鳴らさなくても、演奏者が休んでいいわけではない。
ゆっくりと通して弾きました。先生にみてもらわないと、いつのまにか弾けているつもりにおちいってしまうかも。
注意は多かったけど、今回はけっこうほめられたことも多かったような。。。
普段あまりほめてくれない先生だけに、上達しているのかなと思ったレッスンでした。