ヴァイオリンのレッスン記録

2008年1月、大人から始めたヴァイオリンのレッスン記録。

ヴァイオリン買い替え、前編

消費税が上がる前にヴァイオリンの買い替えを考えていて、来年あたり展示会めぐりをしてみようと思っていた矢先、Liuteria-BATO のHPで展示会があることを発見しました。
BATOといえば男前兄弟、いえ違う、チャコさん です(笑)
ただそのときは買い替えはまだ早いと思っていたので、来年もあれば次回にしようと、予定をチャコさんにこっそり聞いてもらったのです。
さっそくかえってきた答えは、展示会を次にやるのは、おそらく5年後か10年後。
円高の今は楽器を購入するチャンスで、しかもチャコさんが一緒なら、えりすぐりのものを見せてもらえるとのこと。
ここから話は早かった ^^
しかしヴァイオリン暦2年未満の私に楽器のよさが分かるか不安だったので、決められないかもと前置きをしたうえでお邪魔することにしました。

当日、電車のドアにコートをはさまれてしまうという、まさかの出来事にあったりしながらもBATOさんに向かいます。
警備員らしきおじさんに道を聞くと親切に教えてくれました。
前来たときも思ったのですが、大阪の人って面倒見がいいっていうか、親切な方が多い気がします。
まわりじゅうから聞こえる関西弁や、エスカレーターの乗り方・・・関東は左側に並んで、右側を追い越していくのですが、関西は逆だったり、豚まんにどうしてカラシをつけるのかなどと軽いカルチャーショックを覚えつつ、無事BATOさんに到着。
チャコさんは、すでに試奏していました ^^

さっそく社長さんがいろいろ出してきてくれました。
職人というと、気難しいとかガンコとかいったイメージがあるのですが、気さくで穏やかな方でした。
で、いろいろ出していただいたのですが、ここで困ったことが。
全部良いのです (^^;
もちろん私の楽器より値段も上なので、当然と言えば当然なのですが、なんというか・・・逆の意味で決められない。
そうこうしているうちにもどんどん出してくださるので、しまいには座る場所もなくなってしまいました。

イメージ 1

さすがにこれでは収集がつかなくなると、音階や簡単な曲を弾いたりして、いくつかお返しして、なんとかふたつにしぼりこみました。
35年ぐらい前のモダンと300年ほど前のオールドです。値段は同じくらい。
ちなみに、○千万というものも弾かせてもらったのですが、正直そこまでの値段の違いが私には分からず。。。
弾く人を選ぶってことですかね。
店には結構お客さんがみえて、街歩きのコースにも入っているらしく、団体さんもやってきたりしていました。
来客者のなかにヴァイオリニストの方がいらして、ひととおり弾いてもらったところ、ふたつのうちのひとつのオールドが好きと。
こちらはチャコさんも気にいっていたほうです。
社長さんはオールドはもう完成されているから、これから一緒に成長していけるモダンのほうをと推します。
チャコさんがレッスンに入っているあいだ、社長さんがそのふたつをずっと弾き比べてくれました。
離れたところで聞くと、両方とも違う魅力があって、本当に素敵なんです。
モダンは明るくよく鳴って、オールドはやさしく心地よい音色で。
迷っているところへ、今度はチェロを弾くというおじさまが店にやってきました。
その人も巻き込んで、あれやこれやいっている間にもうひとつヴァイオリンが登場。
実はそれ、一回出していただいたものの、お返ししたのですが、これは材料も良いからと。
80年ぐらい前のモダンです。1回目に弾いたときはパッとしませんでした。
で、2回目に出してもらったときも最初はそんな印象だったのですが、弾いているうちに鳴り始めるってことがあるのでしょうか。
とにかく候補のふたつに付け加えるほど好印象になったのです。
さんざん意見をうかがったあと、見ず知らずのおじさまは帰っていきました。
そのあとレッスンが終わったチャコさんが復活。またいろいろと弾いてくれます。
オールドとモダン2台の三つ巴で悩み、頭をかかえつつもなかなか決められず。
チャコさんの師匠にお願いして弾いてもらったあと聞くと、私だったらこれこれこれと、いとも簡単に順位付けして去っていきました。
あれぐらいあっさり決められると良いのですが。本当に悩みます。