ヴァイオリンのレッスン記録

2008年1月、大人から始めたヴァイオリンのレッスン記録。

工房に行ってきました。

約1年ぶりにヴァイオリンの点検と弓の毛替えに行ってきました。
前回は駒を削ったり、魂柱の位置調整などが必要ということで、後日受け取りになったのですが、今回は2時間半、じっくりと近くで作業を拝見することができました。
入るなり、いかにもな工房の雰囲気に好奇心まんまん♪
壁際にはコントラバスが3台ほどならび、二段に渡した紐にぶらさがるいくつものヴァイオリン。
広い机の上には様々な工具、刷毛などが所狭しと並び、そこらじゅうにある小さな引き出しのなかには小ビンがぎっしり。
木材や型枠もあり、ぎゅっと凝縮されたスペースです。

ヴァイオリンの点検からやってもらいました。
定規を当ててはそれぞれの位置をチェックしていきます。
最初に言われたのは、駒がずれているということ。
指板のふちからE線までと、G線までは同じ幅になるはずなのに、一目で分かるほど、明らかに幅が違います。
E線のほうが張力が強いので、だんだんズレていってしまうらしいのですが、衝撃を与えたことはないですかといわれて、ひとつだけ思い当たることが。。。
・・・・・・。アレが原因だったとすると、前回の調整の直後からずっとズレていたということに (^^ゞ

次はテールピースで、全部の弦にアジャスターをつけていたのですが、それでは重すぎるみたいです。
全然使っていないので、この機会にE線以外全部とってしまいました。
E線以外にもアジャスターをつけるのなら、アジャスター内臓のテールピースにしたほうが良いとか。
あとテールピースがもう少し駒から離れていたほうが良いということで、あご当てを外し、エンドピンまで外します。
分解される様子にますます興味津々。
駒も外し、のっぺらぼうの状態になると、全然雰囲気が違います。
汚れをおとして、きれいに拭かれ、全身つやつやになったMy楽器、レンレン。
剥げていたところも、楽器と同じ色をまぜあわせ、きれいに塗ってもらえました。
テールピース、あご当てをつけなおし、駒の位置やペグの調整のあと、音叉で調弦して音階や重音を弾いてチェック。
速く弾いたり、ヴィブラートをかけたりしては、何度も微調整をくりかえしていました。
それにしても、レンレン、正直深みはないものの良い音がします。私以外の人が弾くと(^^;

楽器の調整が終わり、今度は弓の毛替えです。
小さく木片を切り出しては、さらに削ったりと、本当に細かい。
楽器を弾くのは感性だと思いますが、作るのは、0.数ミリ単位の緻密な理論ではないでしょうか。
毛替えだけでなく、アルコールランプであぶって、弓の反りをなおしたり、よごれをおとしてピカピカにしてもらったりしました。

あまりにも綺麗になったので、そのよごれ落としは市販されているのか聞きました。
自分で作っているそうです。
私が持っているものではきれいに落ちないといったら、市販のものは楽器を傷めないように作られているから、それほど強力ではないし、それに個人で持っているとどうしても長期保存しがちで、そういった古いものは逆に使わないほうが良いらしいです。
そういえば、私のも1年以上前に購入したものでした(^^;
これからはからぶきだけにして、よごれ落としは楽器の調整のときに一緒にやってもらうことにします。
と、こんな感じで実に有意義なひとときを過ごすことができました♪